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2005年 02月 19日
麗しのランブロワジー(2)
エントランスの女性に名前をつげ、ダイニングに通される。 壁には年代物らしきタペストリーが飾ってあり、僕らはその前の席に 座る。 ソムリエさんに勧められるままに、まずはシャンパンをグラスで頂く。 そのシャンパンボトルの裏ラベルには、ランブロワジーの名前が入っ ていた。やっぱ、三ッ星ともなるとシャンパンまでつくるのかと、感 心する。 シャンパンを飲みつつメニュー表を凝視する。 「うわぁ〜、高いな〜」 「えっ、そう。私の方には値段、書いてないよ」 と嫁さん。こりゃ、予防線を張らなきゃならんと思った僕は 「え〜、前菜、下から二番目、禁止。魚、一番下、禁止。肉・・・」 と値段が100ユーロを超えるものすべて、読み上げる。 今でこそアラカルトの値段に慣れた僕ですが、その当時は恐怖の連続 でした。だって、100ユーロったら、日本円で13000円くらい するんですも。前の日に食事した、ル・グランヴェフェールのランチ メニューだって、75ユーロですから、この一皿の値段で余裕に越え てしまいます。 どうにも決められずに時間だけが過ぎていった。すると、真っ赤なジ ャケットを着た女性が、僕達のメニュー表を指差しながら、 「コレハ、エビ。コレハ、カキ。コレハ、ハト・・・・」 と日本語で食材を教えてくれた。 この女性はここのシェフ、ベルナール・パコーさんの奥様、ダニエル さんだった。ダニエルさんはお花の様な笑顔で僕らに接してくれる。 まず、僕は前菜で、シェフのスペシャリテという、牡蠣(85ユーロ) を。嫁はまだ決めかねていたんですが、ダニエルさんがふと思い出した ように、 「メニューに載ってませんが、カニとエビのラビオリがございますよ」 と、とんでもないことを言い出した。そんな値段も分からないような 代物、頼めるわきゃないとばかりに目で「頼むなよ」と目配せするも、 嫁はカニ、エビと聞いて頼まずにはいられなかった。本当に頼みやがっ た。いくらぐらいするのだろう・・・不安だ。 後からの伝票に恐れをなしつつ、メインを選ぶ。 僕はブレスの鳥(95ユーロ)、嫁は鳩(75ユーロ)をすんなり決め る。もう腹をくくりました、やけっぱちです。 「安くて美味しい赤ワインをお願いします」とソムリエさんに任せる。 アミューズが運ばれて来ました。 僕の記憶が正しければなんですが、軽く焼いたサーモンとその横にサワ ークリーム?。そしてカリカリに揚げた細いイモが乗っていた。 「うめ〜ぇ!!」 僕らは目を合わせ、はもってしまった。嘘じゃないですが、今まで食べ た中で一番美味しいサーモンでした。これまで食べてきたサーモンが何 だったんだろうかっておもうくらいの味・・・す、すごいです。 僕と嫁は、ロボットのようにキリッと正しく動く、若いメートルさんに 「トレボーン、トレボーン(美味しい、美味しい)」と伝えた。 ハッキリ言って僕は、この若いメートルさんがあまり好きではなく、何 だか表情を見せないんです。冷たい感じもするし・・・。 だが違ってたのです。美味しいと言葉を伝えた時、にじみ出るような笑 顔で僕らに、 「メルシー、マダム、ムッシュ、チンタラホンタラ・・・・」 と言ってくれたのです。やっぱり、会話をしなきゃダメですね。 つづく・・・・。
by hidetruffe
| 2005-02-19 01:30
| 麗しのランブロワジー1回目
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