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2006年 05月 29日
昔は昔、今は今編(ドイツ)
1ドイツマルク=80円くらい 13:00 やはり眠ることが出来なかった。雪が降りしきるザルツブルグ駅で降りて、ミュンヘン行きに乗り換える。安い席だと、早い者勝ちで座るところがない。もうちょっと、お金を出してもいいかな。 ドイツの列車に乗ってから、周りの人達の視線が冷たく、良い印象は無い。それに、パスポートチェックでは、うだうだと因縁つけられて小言を言われる。「パスポート読んでみろ」みたいなこと言われるし、もー最悪だ。腹たって、無言で横向いていたら居なくなった。どうなっているんだ、この国は。さすがはドイツ国民、他国民を受け入れない、何かをまだまだ持っている。 14:30 ビールで有名なミュンヘン市に到着。寒い、それでもウィーンより幾分は暖かいような気がする。早速ドイツマルクに両替をし、駅構内の売店で白いソーセージ、酢漬のキャベツを食べる。ドイツといえばソーセージでしょうか。 駅近くでホテルを探す。一件目のホテルは追い出されるように断られてしまい、しょうがなく路地裏の怪しげなホテルに入る。けど、そこのおじさんは味があって感じが良く、なおかつホテル代が安いときたもんだ。日本円で一泊 3000円なり。 荷物を置いてすぐに駅に向かい、二日後のパリ行きのチケットを買う。とってもじゃないが、こんな寒くて感じの悪いとこにゃ居られない。 16:00 地下街のバーで、サンドウィッチとココア(コーヒーを注文したけどココアがきた)を食べてから街中に繰り出す。もういやだ、30分ほど歩いているうちに、鼻毛が凍ってきてしまった。(勘弁してくれよー)と思いながら、地下鉄に逃げ込む。 地下鉄内で、どうしてか知らないが何もしてない僕が、私服警察官にパスポートチェックを受ける。別れ際にこいつらときたら屁をたれやがった、おちょくりやがって。俺が何をしたっていうんだ、ただ歩いてただけじゃねえか、腹立つ。 18:30 気を取り直してビアホールへ行く。そこでビアホールの歌を即興で作ってみました。「♪やって来ましたビアホール、さっぱりメニューが読めません、とりあえずビールを頼みましょう、本場はやっぱりうまいよなー」この歌が聞きたかったら僕に言ってください。 そんな訳で、まずビールを頼む。だだっ広いビアホールの中に、客がぽつんぽつんと居るだけなのに、何度声をかけてもぜんぜん注文を取りにこない。30分近くも待っているんだぞ俺は、ほかの客には注文取りに行っているのに、何でここには来ないんだ、暴れるぞ。 やっとウエイターが注文を取りに来た。それからの対応はまあまあよろしく、横を通りすぎるたびに声をかけてくれるようになり、少し気分が良くなる。そんなに悪い奴なんて居ないよね、俺って単純すぎるかな。鶏肉の焼いたもの、ジャガイモのスープを頼む。 19:30 ビアホールを出て、寒さに身を震わせながらホテルに戻る。が、部屋のカギをまわせどまわせど開きません。管理人のおじさんを呼び、2、3分ドアとの格闘の末、カギが曲がりながらも何とか中に入る事が出来、一安心。安ホテルだけあって、どこもここも壊れ気味。我慢しなきゃ。 隙間風がぴゅーぴゅーと、音を立てながら入ってきて、何故か妙にうれしくなってしまう、今日この頃の僕であります。眠ろうかな。 12月29日(日) 8:40 ホテルを出て地下鉄に乗り、ドイツ博物館に入る。科学、天文、産業、生活と色々な物が網羅、展示されていて、大人の僕でもまあまあ楽しめた。3時間、じっくり見学し博物館を出る。 街中のショーウインドウを覗きつつ、ぶらぶら歩いていると、警察官が近寄ってきて「パスポート見せろ」だの、ごちゃごちゃ言ってきた。何なんだこの態度は、何なんだこの国は、ガイドブックには(旅行者に優しい国)って書いてあったぞ、どこがどう優しい国なんだろうか、腹立つ。 12:40 ふつふつと沸き上がる怒りを抑え、ホテル近くのビアホールで食事。(鶏肉のロースト、スープ、ポテトフライ) ここドイツに来てから、余り美味しい料理には当たってない。何から何まで腹が立つ。 腹一杯になったころには、怒りも幾分和らぎ、(こー悪い事ばかりじゃないよな)と気を取り直し、美術館に行くために地下鉄へ。まただよ、今度は私服警官に尋問され、地下鉄の切符は調べられるし、パスポートもチェックされる。やましい事は一切してない僕なのにどうして。いやな目つきで、なんだか分からんことをしゃべってきやがる。頭に血が昇るほど腹が立ち、何を聞かれても横向いて知らん振りする事に決める。その警官はぶつぶつ何か言いながら立ち去った。どうなってんだこの国は、善良な旅行者に対して、因縁つけるとは何事だ、もう嫌だこんな所は、絶対来ないぞドイツには。 15:00 寒さと怒りの中、ノイエ・ピナコテーク美術館まで歩き、ゴッホのひまわり、マネのアトリエでの朝食などを、閉館時間ぎりぎりまで見学する。 19:00 うろちょろ街を歩き、ホテルに戻る。途中のファーストフードで買い込んだマスタードチキンとコーラを部屋で食べる事にして、外出は控える。どうせ、ろくなことは無いんだから。 12月30日(月) 7:00 おしっこが漏れそうになり、焦って目を覚ます。この歳で漏らしたら、恥ずかしくて切腹物だよね。けど、人に言わなきゃばれるもんじゃない、これって。 シャワーを浴びて旅支度、準備万端です。昨日、枕の下に置いといたチップが、まだ残っていた。ドイツって、チップを貰う習慣は無いんでしょうか。それとも、おじさんは貧しそうな僕を心配して、取らなかったのかな。まあいいや、倍のお金を置いていこう。 部屋の鍵をおじさんに渡しに行くが、まだ睡眠中。悪いとは思ったが、何回もノックしておじさんに起きてもらう。毛糸の帽子にパジャマ姿の寝ぼけたおじさんに鍵を渡し、ホテルを後にする。さて、寒くて目つきの悪い、この国ともおさらばです。 8:15 街角のパン屋に入り、サンドウィッチを2種類(生ハム、チーズ)買い、駅に向かう。 駅構内でまたもや、私服警察官の尋問にあう。まあ、この警察官の態度は、まだ良かったからいいけど、どうして僕は、何度も何度も尋問されるのでしょうか。これから、ドイツ国内でお金を使うことは止めにする。 列車に乗り込み、いよいよドイツから出発です、うれピー。じゃあねミュンヘン、なんの感傷も全くありません。外は細かい粉雪が舞い踊り、寒さも一段と厳しく感じられます。こんな寒いとこに住んでいる奴等だもの、性格も目つきも悪くなって当然か。早く列車よ発車してくれ。そうだ、忘れてならない、この列車にはマンハイムって所で、乗り換えがあるんだっけ。気をつけないと、ベルリンまで行っちゃうんだよね。そんなところに行っちゃったら最悪だもんね。 列車が動き出して、安心したのか腹が減ってきました。さっき買ったチーズサンドウィッチを、当たり前の如くパクつく。近頃わたくし、米の飯が食べたいとは、別に思わなくなりました、はい。 11:33 マンハイム到着。急いで列車を降りてホームの掲示板に向かい、乗り換えの番号を調べ、すぐにその番号の列車に乗りこみ席に座る。が、なんか変だぞ。何か得体の知れない不安感に襲われた僕は、一旦、ホームの駅員に尋ねようとドアのところに来るも、ドアが今まさに閉まったばっかりだった。近くに居たドイツ青年に「この列車はパリ行きですか」と拙い英語で尋ねてみる。青年はまるで冷酷な裁判官が、罪人たる僕に対し断罪を宣告するかのように「ベルリン」と言い放った。 「げぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」 なんとアホの僕は、さっきと同じ列車に乗ってしまったのだった。きづいた時にゃ、列車は颯爽と進み始め、ホームが見る見るうちに遠ざかって行き、スピードメーターも178キロを表示して快調に飛ばしていきます。なんてことだろうか、僕はドイツから逃げられないってことか、いやじゃー。全身の力が抜けて、へろへろにへたり込んでしまう。またやってしまった、アホか〜〜〜。 12:15 止むを得ず、フランクフルトで降りる。窓口のおばちゃんにチケットのキャンセルをお願いするが、時間指定のチケットということもあり不可能で、僕の話すドイツ語もおばちゃんにはまるっきり通じなく、その事が癇に触ったのか、急に大声を張りあげ立ち上がり、大きなゼスチャーで「あっちいけ」をしてきた。なんて国だ。逃げるようにその場を離れ、違う窓口でパリ行きの新しいチケットを買うはめになる、無様な僕。 発車まで時間があり、じっとしていては、ツーリスト精神(?)に反するので、フランクフルトの街中を探索してみることにする。ミュンヘンより雪は多く積もっているが、その分、気温は温かく、歩き回るにはちょうど良い。だが、街角にたむろする若者達の民度の低下が著しく、爆竹を鳴らし奇声を発するヤツら、徒党を組み肩で風きるヤツら。何もかもがすさんで見え、狂暴化の危険性を大いに感じる。 街中の視察も終え、駅構内にある、アジア系の人が経営する中華屋さんで、八宝菜ごはんと春巻を食べる。うまい、うまい、うまい。ご飯に粘り気があって、まるで日本のご飯を食べているみたいだ。おもわず「うまい、うまい」と声を出し、涙があふれそうになってしまうほど美味しい。今までの「オレってついてないなぁ」という卑屈な気分が、一気にハッピーな気持ちに変わってしまった。うまかったなぁー。きっと僕はこの感動を味わうために、ここフランクフルトまで来たんだ。そうじゃなけりゃ、悲しすぎて、アホすぎる。 14:40 改めて列車に乗り、席に座る。これで本当に、本当に、本当に、ドイツともお別れだ。 「列車よ、早く力の限り走り出せ、早く走り出しておくれ」と、悲痛な心の叫びを繰り返す僕は、どっと疲れが出てしまったのか、浅い眠りに就いてしまう。 18:30 目を覚ます。車内販売の「ダンケ(ドイツ語でありがとう)」という言葉が「メルシー(フランス語でありがとう)」に変わっていた。なぬ、もしかして、もしかすると、そうです、フランス国内に入った模様です。とてもおめでたいことにて、パリに着いたらボトルワインを開けようと考えてしまいます。うれしいなぁー。 朝、ミュンヘンで買い残しておいた、生ハムのサンドウィッチを口いっぱいに頬張っている、その時、フランス警察によるパスポートのチェックが始まりました。隣に座っているターバンをまいたインドの人は、念入りにチェックされていたが、僕といえばまるっきり素通り、何も調べてくれません。ドイツとはおお違い、何だったんでしょうか、あの国は。けれど、少しぐらい調べてくれないと寂しいものですね。 21:00 まだ着かない。こんなに到着が待ちどおしく思ったのは久しぶり。あの乗り換えの間違えさえ無かったら、夕方にはパリに着いていたはずなのに、全部、僕が悪いのさ、あはんはん。 僕の回りの客達は「ゴホン、ゴホン」と咳ばかりしやがる。また、風邪を引いちまうじゃねーかよ、もーいや、かんべんしてよ。風邪は懲り懲りです。
by hidetruffe
| 2006-05-29 08:51
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